アパートの隣人がちょっとした物音でも壁ドンしてくるので不動産屋に電話したのだが・・・

ある男が大学進学を機に
都内の2階建てアパートへ越して来た。
2階には部屋が5室、
左から101号室、102号室…と並んでおり、
男は104号室に住んでいた。

小さなアパートだったが、交通アクセスも良い上
周辺にある程度の商業施設もあり、
利便性は完璧であった。
その上気の良い住人たち。

101号室には面倒見の良い年配の男性。
102号室には仲睦まじい若い夫婦、
恐らく子供連れであろう。
103号室にはそれはそれは綺麗なお姉さん。
朝夕に会うだけだが皆気さくで
挨拶も交わしてくれる。
男は慣れない都内での
生活にあくせくしながらも、
非常に充実した毎日を送っていた。

ところが105号室の住人だけ素性を見せない。
それどころか夜、少しでも物音を立てると
ドンドンと壁を叩いてくる。
これは男にとってアパート生活をする上で
唯一の悩みであった。

そしてとうとう我慢しきれなくなった男は
壁を叩いてきたら叩き返してやろうと画策した。
そして夜、テレビを見ていると
ドン!
やっぱりまたか…と思いつつ、壁を叩き返す。

…ドンドン!
叩く回数が増えた。
ならばこちらも負けじと壁をさらに叩き返す。

…ドンドンドンドン!
相手もその気のようだ。
暫く壁の叩き合いが続いた。

堪らなくなった男は壁の向こうの住人に一言
「おい!文句があるなら面と向かって言ってこい!」
そうすると、壁叩きがピタリと止んだ。
暫くの沈黙、
やっと収まったかと安堵したその時…

ドンドンドンドンドンドンドンドンドン
ドンドンドンドンドンドンドンドンドン!
際限なく壁を叩いてくる。
男は堪えられず着の身着のまま家を飛び出し
その夜はコンビニで一夜を明かした。

そして次の日の朝、自室に戻ってきた男は
不動産に電話をすることにした。
勿論、105号室の住人のことについてである。
昨夜の一件についてもである。

そうすると先方は少し間をおいて一言
「あそこ、あなた・・・・

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以外誰も住んでいませんよ?」
「え・・・?」

>>住民だと思っていた人達は,
みんな幽霊だったってこと?(°°;)こわ

>>105だけかと思ったら全員おらんのかいwww

>>105だけがおらんとかいうオチやなくて全員おらんwwww

画像:photo-ac.   引用:面白い話.com

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