不遇の子供時代を送った友人が「子供を愛せない」と育児ノイローゼになったが、あるきっかけで・・・

中学からの親友から聞いた話。
彼女の出生時、大量出血などで母親は死亡。
一度も我が子を抱きしめる事なく逝ったそうだ。
父親は無口で優しかったが出張の多い人で、
彼女は祖母に育てられたらしい。

昔からものすごく人に気を使い、
とても明るい彼女だったが3
6で遅くなったが結婚し、出産。
無事に子供は生まれたものの、
その頃から彼女は壊れていった。
「どうしても我が子を愛せない」らしい。
ある日心配で見に行くと、
泣き叫び汚物臭のする赤子。
友人はその傍らで、耳を塞いで震えていた。

私は子はいなかったが
とにかく赤ちゃんにミルクを飲ませ、
オムツを換えてやり、当時出張中だった
友人の旦那にすぐ戻るように電話を入れた。
急いでも帰りは夜になるというので、
それまでいる事に。

子供のように泣きじゃくる友人は、
「どうやっても可愛いとおもえない」
「泣かれると殺したくなる」
と病的な発言。
育児ノイローゼだったんだと思う。

夜には旦那も戻り、育児協力と
彼女を診療内科に連れて行く事を約束させ、
私はその場を後にした。
その翌日の仕事帰り、彼女の事が気になって
仕方なかった私はすぐに彼女の家に向かった。

胸をしめつけられながら開けた玄関の中に
立っていたのは晴れやかな顔をした彼女だった。

そして腕にはぐっすり眠る赤ちゃんが…
「昨日はごめんね~」とあっけらかんとした
彼女にあっけをとられ、
私はその場に座り込んでしまった。

で、落ち着いたところで
話を聞いてみて驚いた・・・

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昨夜泣きつかれて、
子は旦那に任せ眠ってしまったらしい。
そして夜中少し息苦しく目を覚ますと、
若い女の人が涙を浮かべ
彼女を抱きしめていたそうだ。

あまりの事に固まっていると
「これが母親の愛情よ、覚えおきなさい…」
そして
「抱きしめてあげられなくてごめんね」
と消えてしまったそうだ。

…それは写真でしかみた事がない、
彼女の母の霊だったらしい。

それから彼女は居間へ行き、
改めて我が子を抱きしめてみると
今まで感じた事のない愛しさと
涙が溢れだしたと言っていた。

「愛せなかった」のではなく
「愛し方をしらなかった」のだと思う。

それを一度も彼女を抱けなかった
母が教えにきたのだと思った。

今では彼女は立派な親バカ。
ただひとつ母親の霊は
自分より一回り以上若かった事が
悔しいと笑っていた。

長文、駄文すみません。

>>へえ…

>>よかったね

>>目から汁が…

>>久しぶりにいい話し読んだ。
 最後のオチもバッチリ(❁´◡`❁)*✲゚*

>>ええ話や

>>ぐしゃぐしゃに泣けたで

画像:photo-ac.   引用:面白い話.com

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