10年前にまだ俺が学生だった頃に
よく通ってた定食屋で切なくなった。
その定食屋は女将さん1人で切り盛りしてて、
早くに亡くなった旦那さんの店だったらしくて、
旦那さんが亡くなった後
お子さんを育てながら切り盛りしてた。
男子学生はどこかで女将さんに
母親を見てて、美味しい飯と共に
「ご飯おかわりいる?いっぱい食べてね!」
という言葉と人柄に癒されてたと思う。
先日、その食堂近くに仕事で行ったから寄ったら、
女将さんの声が小さかった。
お久しぶりです!と店に入ったら
覚えててくれて嬉しそうにしてくれたけど、
声が大人しくて、
「いっぱい食べてね」のセリフがなかった。
学生時代みたいに食うわけじゃないから
おかわりしたいとかではなかったけど、
なんか気になって聞いたら
女将さんの娘さんが理由を教えてくれた。
ここ2〜3年女将さんの・・・
声や掛け声に対して
「落ち着かない」
「おかわりを押し付けないで」
「おかわりする人と同じ料金なんですか」
と言ってくる人が多いらしい。
良かれと思っておかわり自由/大盛り
無料をやって来たが
「今は違うのね」
とおかわりを聞かなくなり
大盛り変更のみ無料、
声も小さくする様になったそうだ。
個人の権利が守られて
尊重される様になった。
昔より苦学生が少なくなり、
500円でそれなりに
食べられる様な世の中になった。
だから3杯食ってきた。
なんか寂しいな。
>>心を慰めるだけの理屈かも知れんが
不景気物価高増税の昨今なので
ごはんサービス分の原価を
節約できると思ってみれば
屁理屈だけどさ